通常、植物の名称は木へんで表現されることが多い。そんななか「漆(うるし)」は、、、、“さんずい”へんである。この漢字を解体すると『「木」に「キズ(∧)」をつけて「水(氺)」を得る』という意味合いになる。うるしの木に傷をつけて樹液を採取する人々は“搔き職人”とよばれ、1本の漆の木から採取できる量はわずか200gm程度である(お碗を10個塗るのに相当)。通常1年をかけて樹液を採取し、搾り取れるだけ搾り取った後は伐採してしまう「殺掻き(ころしがき)法」が主流である。ちなみに漆(うるし)の語源は、その塗物が残す水分の質感から「麗し(うるわし)」「潤う(うるおう)」であるといわれている。
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